この記事では、護身術の事前対策と事後対応についてを紹介しています。
護身術は、いざという時に役立つだけでなく、普段の生活の安心感を高めるためにも大切で、「事前対策」と「事後対応」の観点から、その具体的なメリットについて解説します。
危険な場面を未然に回避する力や、突発的なトラブルから身を守るための対応力が養われ、日常をより安全に過ごすためのヒントになるはずです。護身術を身につけて、自分と周囲の安全を守りましょう。
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【事前対策】まずは防犯から!護身術は使う機会はない方がいい!
あなたが「もし、襲われてしまったらどうしよう?」そう考えて護身術を学ぶことはとても大切で、自分の身を守るためにできることは、多い方が良いでしょう。
しかし、護身術は「最終手段」であって、使う機会はない方が良いです。
日々、トレーニングを積み重ねてきた護身術であっても、その時の状況や心理状態、環境によっては、うまくいかないこともあります。
まずは、危険な状況に巻き込まれないための「事前対策」が必要です。
アンチ・クライム|Anti crime
事前にできる対策をアンチ・クライムと呼びます。アンチ・クライムには「犯罪防止」「防犯」という意味があります。
護身の観点から見ると、襲われないために、事前にとる対策全般を意味します。
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護身術は意味がない?!事前に護身術を学ぶメリットとは
防犯対策をしておけば大丈夫なのでしょうか。そんなことはありません。どんなに気をつけていても、危険な場面に遭遇する可能性はゼロにはならないからです。
護身術は、こうした状況に対処するための技術を学ぶものですが、単に「戦う技術」を学ぶことだけが目的ではありません。
護身術を事前に学んでおくことは、安全を確保し、リスクを減らすための多くのメリットをもたらします。
自信をつけて抑止力を高める
護身術を学ぶと、自然と「自信」が備わり、姿勢や立ち居振る舞いが変わります。
自信を持っている人は、犯罪者から見ると「簡単には手を出しづらい存在」と感じさせることが多く、それが抑止力となり、犯罪を未然に防ぐ効果が期待できます。
リスクを回避する能力が身につく
護身術は単に「護身テクニック」を身につけるだけではなく、「危険を察知して回避する」スキルも含まれています。
事前に学ぶことで、危険な状況や人物に対する洞察力が養われ、脅威や異変に早く気づけるようになります。
このように、事前にリスクを回避し、危険な場面に巻き込まれにくくなります。
緊急時の冷静さを保つメンタル強化
実際に危険な状況になると、パニックになって動けなくなることが多いです。
護身術を学ぶと緊急時の対処法が身についていて、冷静に行動できるようになります。
クラヴマガの訓練では、反射的に適切な対応が取れるようにトレーニングするので、いざというときに自分や周りの人を守る精神的な準備が早く整います。
緊急時の判断力が向上
護身術の訓練では、状況に応じた迅速な判断が必要です。
どのタイミングで逃げるか、または周囲に助けを求めるかといった判断力が鍛えられます。
判断力が向上すると、緊急時にも冷静でベストな選択ができるようになり、自分の身を守るための最善の行動が取れるようになります。
自己防衛力を高めて安心感が向上
護身術を学び、技術や知識を持っていることで、「いざという時でも対処できる」という安心感が生まれ、不安を減らし、安心して毎日を過ごせます。
また、危険な場所や状況を避けるための意識も高まり、より安全な行動を意識するようになります。
家族や周りの人を守るための準備ができる
護身術を学んでおくことで、自分自身だけでなく、家族や友人が危険にさらされた時にも適切に行動できる可能性が高まります。
身近な人と護身術の知識を共有することで、周りの人々の防犯意識や安全対策にも良い影響を与えることができます。
護身術は、ただ「戦うための技術」ではなく、自分や周囲の人々を守るための意識と準備を高めるものです。
護身術を事前に学んでおくことで、安心して日々を過ごせるようになるでしょう。
【事後対応】危険な場面に遭遇してしまったら・・
突発的に危険な状況に直面したとき、護身術を身につけていることで迅速に行動でき、自分や周りの人を守る力を発揮できます。
ただし、実際に相手とコンタクトして、技をかけたり、戦えばいいということではありません。自分や周りを守るためには、状況判断を適切に行い、不要に争わないことが大切です。
事後対応は、護身術を使うことではく、まずはは危険な状況に巻き込まれないために、何が最善かを考える状況判断が重要です。
カウンター・クライム|Counter crime
犯罪が実際に起こってしまってから、または、犯罪に巻き込まれそうな時にとる対応をカウンター・クライムと呼びます。カウンター・クライムには「犯罪対策」という意味があります。
自己防衛のために、冷静に判断し、脅威を最小限にするための対応を意味します。
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いざという時にこそ役立つ!護身術のメリットとは
護身術は、危険を防ぐだけでなく、万が一の状況に対して最善の対応を取る方法も学びます。
突発的に危険な状況に直面したとき、護身術を身につけていることで迅速に行動し、自分や周りの人を守る力を発揮できます。
とっさの対応で身を守る
護身術を学んでおくと、相手の攻撃や危険な状況に対して瞬時に身を守る反射的な行動が取れるようになります。
たとえば、不意に掴まれた手を振り払ったり、相手から距離を取る動作が自然とできるようになり、身を守る可能性が高まります。
最小限の力で対応する
護身術は、相手の力を利用して逃げたり、技をかける動作を多く学びます。
力の強弱に関係なく相手の攻撃を最小限に抑え、自分の安全を確保することができます。
逃げるための時間を確保
護身術は、「逃げるための時間を稼げる」というメリットもあります。
護身術のテクニックを使って相手の攻撃をかわすことで、わずかながらでも相手と距離を取ったり、反撃して動きを止めることで、逃げるための隙を作ることができます。
この隙を活用し、安全な場所まで素早く移動できる時間を確保できます。
被害を最小限に抑える
護身術を身につけていると、危険な状況で行動の選択肢が増え、最小限の行動で状況を切り抜けられる可能性が高まります。
特に、危機的状況において身を守る動きができると、自分自身の負傷リスクを減らし、被害を最小限に抑えることができます。
周りの人への安全確保にも貢献
護身術は、自分を守るだけでなく、近くにいる家族や友人が危険な状況に巻き込まれたときにも役立ちます。
テクニックを使って周囲の人を危険から遠ざけたり、安全な場所へ誘導したりすることができるため、護身術を身につけていることで他人の安全にも貢献できます。
精神的な落ち着きを保つ
護身術のトレーニングには、危険に直面した際の心構えや、精神的な強さを高める要素も含まれています。
こうしたトレーニングの結果、実際の危機的状況であっても、冷静に対応できるメンタルが養われます。
冷静さを保てることで、パニックに陥らず適切な行動が取りやすくなり、危険回避や迅速な対応が可能になります。
護身術は、突発的な危険に対する「事後対応」として有効な手段です。
実際に危険な状況に遭遇した場合、テクニックを活用することで、自分や周囲の人の安全を確保し、被害を最小限に抑えられる可能性が高まります。
まとめ
護身術を学ぶことは、事前対策と事後対応のどちらにおいても大きなメリットをもたらします。
事前対策としては、危険の予兆に気づきやすくなり、周囲の環境に対する意識が高まることで、未然に危険を回避する能力が向上します。また、心構えが備わることで安心感が得られ、日常生活をより安全に過ごせます。
一方、事後対処として護身術を活用すれば、万が一の危険に直面しても冷静に対応し、身を守るための反射的な行動が取れるようになります。逃げるための隙を作ったり、被害を最小限に抑えたりできるため、自分や周りの人の安全確保にもつながります。
護身術を身につけることで、リスク管理の力を強化し、より安心で安全な生活を手に入れることができます。まさに「備えあれば憂いなし」ということです。
※この記事は2017年9月2日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2024年11月9日に再度公開しました。