クラヴマガとは

もともとはイスラエル建国の為に作られた民兵組織の近接戦闘術(クラヴ=戦闘、マガ=近接)です。
イスラエルでは男女ともに徴兵の対象であるので、力の弱い女性でも短期間で習得させる必要性があることから、身体の反射に基づいた動きを基本としており、覚えやすくかつ効果的なのがクラヴマガの特徴です。
腕や手首を掴まれた場合、首を絞められた場合などの脱出方法やナイフで襲われた場合、銃器への対処まで様々な武器への対処方法があります。
ちなみに、KRAV MAGAですので、「クラブマガ」ではなく「クラヴマガ」と書かれます。

 

クラヴ・マガは誰が作った

 

1940年代にイスラエル軍(IDF)で近接格闘のチーフインストラクターであった「イミ・リヒテンフェルト」によりクラヴ・マガは開発されました。
イミ・リヒテンフェルトは短期間で兵士に近接格闘を教育する必要があり、古くからある武道のように習得に何年も必要とする精度の高いテクニックを排除し、人間がもつ本能的な動きを利用した習得しやすいテクニックを開発し、クラヴマガが誕生しました。
そして、1964年以降は、軍や警察に指導を行いつつ、クラヴ・マガを民間に合わせたものに改良し、一般市民にも指導していました。

 

欧米諸国での普及

欧米諸国での普及

現在、クラヴ・マガはイスラエル軍・イスラエル諜報特務庁のみならず欧米諸国にも普及し、SWAT、FBI、シークレットサービス等に採用されました。また、各国の一般市民へも護身術として広く普及しています。

 

映画のアクションシーンでの採用

映画

クラヴ・マガは多くのハリウッド映画やドラマのアクションシーンでも使われています。シンプルでダイナミックな動きは必見です。

  • イナフ
  • トロイ
  • ミッションインポッシブル3
  • ブラッド・ダイヤモンド
  • トゥームレイダー2
  • ボーン・アイデンティティ
  • コロンビアーナ

 

クラヴマガの原則

クラヴマガの原則

クラヴマガはルールのある競技(空手、柔道、柔術、総合格闘技等)と異なり一切の禁じ手や制限がなく、相手(襲撃者)に「勝つ」のではなく、最悪な状況であっても「負けない」「生還する」ための実戦護身術です。
そのため、急所への打撃はもちろん、引っ掻き、噛みつき等、あらゆる方法を排除しません。

クラヴマガには下記の原則があります。

  • 脅威の排除
  • 防御と反撃を同時に行う(もしくら防御から攻撃への素早い転換)
  • 条件反射を利用した動き
  • 急所等の弱い部分への攻撃
  • 付近にある物を利用する

人間が反射的におこなうナチュラル・レスポンスが防御のの基本となっていること、そして急所へ打撃を打つことで襲撃者のセカンドアタックを予防する等がクラヴ・マガの基本テクニックです。

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