犯罪者は襲撃するために準備している

犯罪をするための計画

護身術とターゲット

「あなたはひったくりを企てている。」

まず、このような犯罪者の心理になって犯罪の計画を立ててみましょう。
犯罪者の気持ちを知ることが、事前に防犯対策をとることにつながります。

どこで犯行を実行しますか?

それでは、「ひったくりをする」ために必要な計画を立ててみましょう。
まずは、どこで犯行を実行するでしょうか。繁華街?人通りが多い駅前?人通りが少ない路地裏?
あなたがひったくりを行おうとする場合は、人通りが少ない路地裏を選ぶと思います。ひったくりを実行しやすいですからね。

しかし、人通りが少なければターゲットにありつけません。
とすると、繁華街等の人通りが多いところでターゲットを選定し、人通りの少なくなる路地裏まで後をつけるという計画を立てるはずです。

どんな人をターゲットにするか?

犯罪者は、次にターゲットを探します。
まず、ひったくるバッグを待っていることが大前提ですね。

それでは、ターゲットに選ぶのは男性でしょうか?女性でしょうか。
大概は女性を選ぶはずです。それでいて、気弱そうで声をかけやすいといった襲いやすい女性。
なぜなら、相手は自分より明らかに弱い人間の方が襲いやすいからです。

襲撃するタイミングを探す

さて、あなたはターゲットを決定した後、次は狙った獲物(ターゲット)をつける行動に出ます。
いよいよ、そのターゲットは人通りの少ない路地裏に入りました。
あなたはターゲットの様子を伺いながら、周囲を注意深く観察します。

「人はいないか?」
「人が頻繁に出入り店舗はないか?」
「巡回中の警察官はいないか?」

こんなことを考えるでしょう。
そして、条件が整ったら一気に間合いを詰めてひったくりを実行するわけです。

犯罪を実行するまでの手順

このように「ひったくりを行う」ための大雑把な流れのストーリーですしたが、犯罪者は実際に犯罪を行うために様々な計画を立てています。

襲撃者がターゲットを定めて実行するまでに3つの手順を行なっています。

  1. ターゲティング
    襲う対象を選定すること。このストーリーではバッグを持っている気弱そうな女性です。
  2. サベイランス
    監視という意味。実行する上で妨げにな るような物や人がいないかを注意深く観察します。
  3. アタック
    実行すること。このストーリーではひったくりを指します。

この通り、犯罪を実行するまでに襲撃者は準備と観察を怠りません。
襲撃者にとって、実行の失敗が最大のリスクとなるので、不用意にはアタックを仕掛けないのです。

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MIYUKI

シニアインストラクター護身術 JET KRAVMAGA
1980年生まれ 株式会社JAM 代表取締役。元水泳選手、スポーツジムインストラクター。 クラヴマガの指導以外にも、女性への防犯講習や学校での護身術指導、応急救護の講習を行っている。護身術/防犯/応急救護/ 詳しいプロフィールはこちら