護身術とストレス

発表会やコンテスト、試合等で緊張してしまい、練習では出来ていることが本番では全然出来なかった。そんなことを経験していると人は多いかと思います。
人間はストレスがかかると、体内で様々な変化がおき、普段通りの行動が難しくなってしまいます。
反対に「火事場の馬鹿力」といわれるように、絶対絶命な状況において、とてつもないチカラを発揮する人もいたりします。
では護身術の場合、実戦でストレスがかかると体内ではどのような変化がおきるのでしょうか。

護身術とアドレナリン

護身術が必要な命の危険にある場合、襲撃者に攻撃され一気に物理的ストレスがかかると、交感神経が働き、アドレナリンが放出され、心拍数と血圧の増加、血管の収縮、気管の拡張などの変化があり、筋肉への血流が増え、戦かったり逃げたりするためのチカラを与えてくれます。これが「火事場の馬鹿力」の正体です。
しかし、血流は生存するために必要な部分に優先して集中することで、脳の働きにも影響がみられます。
脳の働きは単純化され、護身のために「戦う」「逃げる」といった単純思考が自動的に働きだします。
このような状況になると、人間は訓練されたことを反射的に行うか、生存のために備わっている本能的な動きしかできません。
このように複雑な動きが難しくなるため、護身術ではシンプルで反射的なテクニックが必要不可欠です。