犯罪者の行動を知ることが護身のカギ

サイン(予兆)とアタック(攻撃)

護身を行う上で、「犯罪者の行動を知る」ことが大切です。そうすることで、どのような環境で、どのような襲撃を受ける可能性があるのかを予め予測することが可能になります。
犯罪者が、犯罪を犯すための行為に至るまでには、必ずサイン(予兆)があります。
相手を観察し、暴力に発展する予兆を見逃さないようにすると、最悪な状況になる前に回避できる可能性が高くなります。

サイン(予兆)

暴力に移行する際に、身体的変化が起こることがあります。相手を冷静に観察をして見逃さないようにしましょう。
例えば、目が座る、顔が赤くなる、心拍数の増加、瞳孔拡張、長時間の目を合わせてくる、スピーチの増加、口撃等があると身体的暴力へと移行する兆候かもしれません。
特に、アルコールを飲んでいる相手には十分な注意が必要です。
また、自分の体に対して角度をつけて身構える、手を握ったり開いたりを繰り返す等の行動を取り始めると危険な兆候となります。

攻撃(アタック)

攻撃(アタック)には物理的な攻撃から、言葉の暴力のように心理的にダメージを負わせるものまで様々なものがあります。

バーバリーアタック

直接的暴力はなく言葉による攻撃で、罵ったり、大きな声で威嚇してきたりする口撃です。言葉による口撃は、心理的に萎縮させたり、正常な判断を出来なくさせます。

ソフトアタック

つきまとい、ストーカー行為等直接的暴力のない行為や、実際に胸ぐらを掴む、腕を掴む、肩を押す等の身体的ダメージが比較的少ない挑発行為等のことです。

ハードアタック

身体的ダメージが大きい攻撃で、殴る、蹴る、首を絞める、凶器で襲う等、身体に大きなダメージが与えられたり、生命に関わる可能性がある暴力行為です。

攻撃(アタック)を増幅させないために

それぞれに対応は必要ですが、間違った判断や対応をすると、バーバリーアタックの状況で回避できるものが、一気にハードアタックに移行し、護身のレベルとリスクを上げてしまいます。
言葉による口撃の段階で収めるのも護身術であり、出来ることなら体術を使う機会などない方がよいのです。

犯罪者のサインを見逃さない

「いきなり、カバンをひったくられた」
「いきなり後ろから殴られた」
「いきなり抱きつかれた」

こういった話しをよく聞きますが、本当に「いきなり」なんでしょうか?
犯罪者はターゲットをみつけ、人けのない所まで尾行し、実行可能と判断すれば一気に距離を縮め(もしくは待ち伏せ)て犯行に及びます。
犯罪者は突然現れるわけではありません。犯罪者が自分の目の前に来るまで気が付かなかっただけなのです。

「周囲に、長い時間自分を見ている人がいることに気が付いた。」
「歩いていると、一定間隔でついてくる人の足音に気が付いた。」
「夜道、怖いので何度か後ろを振り向いていたら、物陰に隠れる人がいた。」

これらに気が付いただけで、万が一を想定できるので「いきなり」にはならず、逃げるための準備や抵抗するための準備を行えるでしょう。
犯罪者が行動する時はかならず何かしらのサインを出しているのです。
そのサインを見過ごさないためには「大丈夫だろう」ではなく「もしかしたら・・・」というネガティブな思考が必要です。